里山日誌2017


11月26日 晴れ 18℃
参加者 青木 綾部 山東 島田 中村 福与 


 晴れた林の中では強風を感じることもなく、あたたかな作業日でした。
 紅葉が進んだとはいえまだ樹々にはまだ葉が残っていました。榾木のシイタケが育っていました。
 下草の刈り取り、樹木の下枝の始末のほか工具置き場の壁材用丸太の欠き込み部分修正と組み上げの作業を行いました。
 青木さん作成の20周年記念行事のDVDが完成し、参加者に配られました。
 中村さんが横国大キャンパスで6日に採取したオオスズメバチの巣を持参、作業後皆で見物しました。


11月12日 晴れ 15
参加者  青木、井ノ上、北村、山東、福井、羽鳥、中村×   (11日 小野寺こ、中村×2)

 この日の作業にために、前日に隣の丘の竹を7本切り、さらに22本ほどに切って里山ふもとまで2往復して運びました。
 今日は、竹を運び上げ、半切りと節取りの作業を中心にしました。細い竹や曲がっているものは残しました。
これで工具置き場の屋根材がそろいました。井ノ上さんがミズナラなどの育った実生を斜面に植樹しました。
 里山の秋はシイタケがにょきにょき生えてきました。1週間前に行ったときにいくつか見つかっていましたが、そのままでは腐ってしまうので、
天日干しにして今日までにお会いした会員に少しずつ配りました。
 横国大のキャンパス斜面で見つけ6日に巣を採集したスズメバチの生きたオス(20頭)をみなさんに見てもらいました。
作業が終わって青木さんがお茶を沸かしお菓子とともにいただきました。
 里山の入り口(ネット)付近にはホトトギスの群落が一斉に咲いていました。


10月8日(日) 晴れ 25℃

参加者 青木、秋山、綾部、伊藤、山東、島田、羽鳥、野口(ひ)、野口(え)、福井、福与、吉弘、中村

 

 すっかり秋と思い気や久しぶりに夏日になりました。里山でアブラゼミの鳴き声も聞こえ、シマカも健在でした。

ルートの草刈りや足元のツルの処理も行いました。定点カメラは高いところからで小動物が移りこみにくいので、後日工夫して低い位置に取り付けることにしました。また、登り道も歩きやすいように修復しました

工具入れは仮に建てていますが、隙間も大きいので一度解体して切込みを深くしていくことになりました。一方、屋根に使う竹材を隣の仏向の丘まで取りに行きました。この作業が結構大変でした。持ち主との連絡がついたのが遅かったので、もう一度行かなくてはなりません。

 帰りがけ出欠のノートの上にトビナナフシが落ちてきました


9月24日(日)曇り 25℃
参加者 青木、北村、山東、島田、中村、服部、羽鳥、福与、吉弘、綾部

 里山入り口のキンモクセイが満開になり、栗のイガがはじけ、コナラやクヌギの実がたくさん落ちていました。ミズヒキの赤い花が目につきました。曇っていたせいか常連のモンキアゲハは見られず、タテハチョウの仲間が飛翔していました。 コジュケイとカラスの鳴き声が絶え間なく聞こえました。
 下草刈り、刈り払い機に絡みやすい蔦類の刈り取り、落ちた枯れ枝の整理、ログハウス風工具入れの床材取り付けなどの作業を行いました。 青木さんはターゲットにしていたフクロウの巣箱がスズメバチに占領されたため定点観測カメラの取り付け位置を変更して、けもの道を狙っています。
 服部さんが陸生の細くとがった巻貝を見つけました。里山の環境が優れていることの証とのことです。


9月10日(日) 晴れ 29

参加者 秋山、綾部、井ノ上、北村、小野寺(こ)、小野寺(し)、山東、島田、服部、福与、中村

  

 今年は、8月に21日間雨を観測し、一方で残暑がなく一気に秋となりました。里山ではショウリョウバッタやツチイナゴなどのバッタ類がそろそろ成虫になっています。クヌギの樹液もやっと出るようになり、オオスズメバチが占領していました。フクロウの巣箱のキイロスズメバチの巣は入り口から外皮がはみ出るほどに成長しました。フジやヤエムグラなどつる植物も繁茂してきたので、足元に絡みつくようになったのでアズマネザサと共に刈りました。

 春先から計画していたログハウス風の工具入れが、丸太を積み上げての仮の「棟上げ」が完成!しました。まだ、床および屋根が残っています。形になって見えると達成感があります。 


8月27日(日)晴れ 29.2℃
参加者  秋山、綾部、今村、小野寺(こ)、山東、中村、服部、福与、吉弘
 
 昨日までの猛暑に較べ4度以上低い気温と多めの雲、微風に恵まれ絶好の活動日和になりました。
 里山入り口の木に栗のイガが目立つようになり、里山のあちこちに色も形も様々なキノコが見られました。キイロスズメバチ、シマカ、イチモンジチョウ、モンキアゲハ、カラスアゲハが目撃されました。
 工具入れの小屋の側壁用丸太の溝堀りはほぼ終わり、組み立てを待つところまで来ました。通路周辺の下草刈りも行いました。  


8月13日(日)曇り 28℃
参加者  青木、秋山、綾部、島田、野口夫妻、福与、若林、中村

 前日までの雨で里山もしっとりとしていますが、シマカも多数出没していました。
いつものアゲハの通り道も頻繁に舞っていました。ジャコウアゲハも目撃されました。 
終わりの会の時にタマムシが金属光沢色に輝いて飛んでいました。
今年は、キイロスズメバチが多発生していて、ハンズや里山の周辺では、すでに3つ巣を捕獲しています。
作業の途中でも多数飛来しました。それにもまして驚いたのは、なんとフクロウの巣箱に引っ越してきたようで、フクロウのねぐらを奪った格好です(変わって中村が謝罪?します)。
 奥の道はすっかり伸びたアズマネザサで草刈りも大変でした。また、登り口のカラスザンショウが途中で折れ道を塞いでいました。
工具入れは側面の壁になる丸太をカットし、溝も半分終わりました。

元日本カーリット社に勤めていた野口さんから、勤めていたころの周囲の森についてお話を伺うことができました。 また機会があればお話を伺いたいです。

左の写真がフクロウ巣箱に群がるキイロスズメバチです 


7月23日(日)曇り 28℃

参加者 秋山、石井(新人)、小野寺(こ)、小野寺(し)、北村、山東、島田、野口(新人)、服部、福与、中村


 数日前の予報に比べそれほど暑くなく活動しやすかったです。
ヒグラシの抜け殻もいくつも見つかりセミはそろそろオールスターがそろい夏本番です。 
普段よく見つかるナナフシモドキではなく、触角の長いナナフシや外来種アカボシゴマダラに圧迫されているゴマダラチョウが見つかりました。
 他にもオオコメツキ、クロトラカミキリ、ノコギリカミキリなどが採集されました。
 作業は、伸び始めたアズマネザサを中心に中央広場周辺やルートの下草刈りをしました。 
その際、残す植物について目印をつけるとか声を掛け合うなどこれからの課題も残りました。
 また、工具入れの丸太の壁部分の溝堀、床部分の丸太の選定など行い、間もなく組み立てることができそうです。
 活動日以外の日にも、登り道の周辺の刈払い(山東)や周辺の下草刈り(綾部)が行われています。


7月9日(日) 晴れ 27℃
参加者  青木、綾部、今村、菊地、小野寺こ、島田、金内ファミリー5、福与、吉弘、中村
 
 街は31℃を超えていましたが、里山は27℃で日陰ならそれ程暑さを感じませんでした。

 アオゲラ(ドラミングの音から)が盛ん木をつつき、コジュケイがけたたましくさえずっていました。
アオスジアゲハやモンキアゲハなど相変わらず大型のアゲハ類がにぎわっていました。 
杉材の穴にはフタスジスズバチが出入りしていました。
そして、カメラには今もフクロウがつがいで収められていました。
出がけに新桜ヶ丘でハグロトンボが車にひかれていましたが、このトンボはカワトンボの仲間で、この辺りではとても珍し種類です。
 作業は、先日運んだスギ材の皮むきや防腐剤塗りと下草刈りを中心に行いました。
工具入れも土台の丸太と縦横の丸太の組み合わせの手順を島田さんから手ほどきをしてもらい見通しがつきました。


7月2日(日) 曇り 27℃

参加者  青木、秋山、綾部、伊藤、小野寺こ、金内ファミリー3、北村、吉弘、中村
 
 広場付近は雨あがりで蚊が若干出没していました。
ノコギリクワガタ(大型個体)やカブトの角部分が落ちていて おそらくフクロウの食事跡のようです。
カメラには相変わらず、巣箱にフクロウがやってくる画像が残っていました。
夏の花オカトラノオのが咲き、キノコ類も多く見られました。
広場には大型のチョウ・クロアゲハ、モンキアゲハ、アオスジアゲハが舞っていました。
数日前、下の沢にアライグマの足跡もくっきり残っていました。
足元が濡れるコンディションでしたが短時間で丸太の運搬を無事終えました。
運搬が早めに終わって、一部のスギの皮むきもしました。


6月11日(日) 曇り 23℃

参加者  青木、綾部、今村、小野寺こ、金内ファミリー4、北村、島田、福井、福与、中村

 

 薄曇りで蒸し暑さもなく、気持ちよく作業出来ました。

工具入れの基礎工事のために忙しい中山田さんが来てくれました。重い材料と水と道具を上まで運びました。

あらかじめ開けておいた穴を広げてギャリを敷き詰め、「タコ」で踏み固めました。 セメントに砂と砂利を混ぜ合せ、砂利の上に敷き、さらに、レンガをくみました。 固まるまで1~2日待てば、上部のログハウス風の壁面も組み合わせと屋根や扉に取りかかる流れになります。 丸太材の不足分については当面隣のスギ林の地主や竹についても村瀬の森にお願いしようかと考えています。 下草刈りも行いました。


5月14日 曇り 20℃

 参加者 青木、秋山、綾部、伊藤、井ノ上、小野寺ファミリー(ここ葉、柊馬)3名、島田、山東つ、山東え、羽鳥、福井、福与、吉弘、中村

 

 前日の大雨の影響で仮の工具置き場にだいぶ雨がしみこんでいました。半袖ではやや涼しいくらいで、活動するにはとてもいい気候でした。ただ、残念ながらいつも群れて飛ぶモンキアゲハなどの活動は見られず、ヒカゲチョウの仲間が見られただけでした。

 エビネやキンランは殆んど花が咲き終わり、ギンラン、ササバギンランが北斜面に咲いていました。ウグイスカグラなどほんのり甘く赤いかわいらしい実をつけました。また、植樹予定のコナラの葉にオトシブミのゆりかごがたくさんついていました。

 活動は、外周路や沢から工具置き場のルートの整備、整備した後の枝などの整備、解体した中央の工具置き場あとの丸太などの移動も行いました。残った材を使ってのテーブルやいすの準備も行いました。

 今回は定点カメラに映像はなく、巣箱の様子からフクロウが確認できませんでした。 


4月23日 快晴 気温20℃

 参加者 秋山、綾部、伊藤、井ノ上、加藤、北村、山東、島田、中村、吉弘

 

 新緑が目に鮮やかな季節になりました。

クロアゲハ、ヒョウモンチョウの一種が飛び、コジュケイ、シジュウカラ、ガビチョウが目視され、鶯の声も聞こえました。ウラシマソウ、エビネの群落、ジュウニヒトエ、キンランが咲いていました。

 作業は地図をみて作業範囲を確認ののち、下草刈りや不要な常緑樹(アオキ、棕櫚など)の除去を行いました。

 要具収納庫の移設については現地訪問された建設会社の社長の方から助言をいただき、作業時間の最後に現在の収納庫の内容物を新しい場所に移動しました。


  4月16日 晴れ 

参加者 福与、青木、秋山、島田、服部、金内ファミリー(4名)山東
 作業は北側斜面の倒木、伐採樹木の整理と道具小屋用レンガの移動を行いました。 
 今日は朝から温度が上がりはじめ、日向での草刈りは汗が出てきましが、新緑の木陰での
休憩はとってもさわやかです。 南側斜面にウラシマソウとキランソウが咲き、北側斜面にシュンランが数多く花を付けていて、キンランとヤマユリも伸び出しています。


4/9 雨天のため活動中止でした


3/26 雨天のため活動中止でした


3/12 雨天のため活動中止でした


2月26日 晴れ 13℃

 参加者 青木、綾部、今村、小野寺姉弟 山東、中村雅雄、中村み 服部、福井、福与、吉弘

 9時半頃には気温が7℃で北西の風が冷たく感じられましたがその後気温も上昇、作業をしていると汗ばむほどになりました。 里山入口のムラサキハナダイコンが満開、ウグイスカグラも咲きました。春蘭の蕾が膨らんできました。コジュケイとカラスの鳴き声が聞こえました。 作業は北東側の斜面の下草刈り、枯れ枝や刈り取ったアズマネザサの処理、落ち葉の処理、テーブルの補修、カメラの点検と設置場所の変更、フクロウの巣箱の点検など行いました。カメラにはフクロウが巣箱に入るところが映っていました。来月頃の営巣が待たれます。 北東斜面に4,5年前に設置した榾木にシイタケが2個生えていました。全く予想外でした。作業終わりに焼いたお餅と一緒に参加者全員で焼いて醤油をつけていただきました。


2月12日  晴れ 12℃

 参加者 青木、綾部、今村、金内ファミリー4名、北村、山東、島田、服部、羽鳥、福与、吉弘、若林、中村

 サプライズゲスト 岩崎小6年 6名

 昨日まであった日陰の淡雪もすっかり消え、作業すると汗ばむほどでした。ムラサキハナダイコンの花が咲き始め、フキノトウも間もなく顔を出しそうです。また、ウグイスカグラの花芽も膨らんでいました。シロダモにアオスジアゲハの蛹も見つかりました。

 作業は、北東側の斜面の下草刈り、枯れ枝や刈り取ったアズマネザサの処理、落ち葉の処理、カメラの点検など行いました。また、中央の工具置き場の傾斜がひどいこともあって、 奥の工具置き場の方へ移設やクヌギの植樹などについて話し合いました。

 カメラにはフクロウが巣箱に入るところが写っていて今季に期待が高まりました。 先日、「ほどがや えかたりーべ」のみなさんに作っていただいた紙芝居「ふくろうがやってきた~カーリットの森のものがたり~をお披露目しました。休憩時にタイワンリスが登り口付近に現れました。

 1月に校外学習で来た岩崎小の6年生6名が遊び来ました。早速、落ち葉集めを手伝ってもらいましたが作業は楽しかったと感想をもらしました。


1月15日 晴れち曇 8℃

 参加者 青木、綾部、井ノ上、小野寺ファミリー4、金内ファミリー4、北村、山東つ、山東み、島田、中村み、服部、福井、福与、吉弘、若林、中村

 今季の寒波の底で寒さを覚悟しましたが、風もなく陽だまりではむしろ暖かさを感じました。アオゲラ、コゲラが見られました。積み上げた薪の樹皮下からカミキリムシの幼虫が、土の中からは越冬中のアオオサムシも見つかりました。

 作業は、下草刈り、倒木をチェンソーで切ったり、枯枝を整理したりしました。また、上る道の整備などを行いました。参加した4人の子どもたち4人は、落ち葉を1か所に集めました。この夏のカブトムシの繁殖のための腐葉土を作りります。工具入れがだいぶ傾いているので、時期を見て移設したいと考えています。うれしいお知らせとして、昨年準備したシイタケの原木から2本ドンコシイタケが生えていました。

 後半は新年会に切り替えました。一人一人里山の抱負など発表し合いました。その後、みんなでお汁粉や具だくさんの中華風スープ、来られなかった光野さんや若林さんほか、参加者のみなさんからの盛りだくさんの差し入れもありとてもおいしくいただきました。また、バーべキューコンロで、差し入れのお酒で暖を取りながら、取り立てのシイタケを早速いただきました。香りもよく感動して味わいました。

服部さんのお嬢さんからは観察会ルートの素敵なイラスト描いていただきました。